「ギヴン(9)」キヅナツキ 《完結》

あらすじ

立夏からと柊からそれぞれ渡された2枚のチケットを握り、柊たちのバンド「syh」のライブ会場がある渋谷に降り立った真冬。立ち止まる真冬に声をかけたのは、東京にいるはずのない雨月だった。とある冬に始まった、真冬と彼を取り巻くひとたちの音楽と恋の話。

佐藤真冬

上ノ山と交際中
過去に恋人(由岐)を失った
ボーカル&ギター担当

上ノ山立夏

真冬と交際中
真冬をバンドに誘った張本人
ギター担当

中山春樹

長年秋彦に片思いをしていた
ベース担当

梶秋彦

雨月と恋人関係を解消
現在は春樹と交際中
ドラム担当

村田雨月

秋彦の元恋人
世界的に著名なヴァイオリニスト

レビュー

9年に及ぶ連載と単行本発売もこの9巻を持って、完結となりましたね。

ギヴンは単行本勢でした。なので、まさか完結がこんなに早いなんて思っておらず正直驚いたと同時にあと1巻で果たして彼らの物語にどう結末をつけるのか楽しみにしていました。

バンド・ギヴンのデビュー話や立夏の他バンドへのサポートなど真冬の気持ちを急かすような生活の変化、
夢へと歩む者、愛する人の手を取った者、それぞれの人生が交差することで生まれた本作は真冬の「音楽がしたい」という気持ちから全てが始まりました。

なので、9巻の真冬の本当の気持ちが描かれたシーンはジーンときました。
彼らの中心はいつだって音楽であり、音楽があるからこそそこに集う人達との交流が意味をなす。

こんなにも完結が寂しい作品は今までなかったなぁ。
ギヴンの音楽が聴きたいです・・・ドラマCDもいつの日か再開してほしいなぁ。
大好きな作品です、完結おめでとうございます。

気になった人は是非読んでみてね