「飢えた犬は肉しか信じない」暮田マキネ

あらすじ
一人で子供を育てる沢渡は、ある日息子の宙が家を抜け出し、近所のこども食堂に通っていることを知る。叱ろうとする沢渡だったが、その食堂には19年ぶりに再会するかつての同級生・山城がいた。社会福祉士である山城に、いつでも頼ってくれと言われるも、彼とのある苦い思い出から、素直に頼ることが出来ずにいたけど…?

社会福祉士
かつて沢渡に勉強を教わっていた



バツイチ、一人息子がいる
山城とは高校の同級生だった
レビュー
3CPのお話が収録されたオムニバス系式の本作。
全てのCPを通して舞台は商店街にある子ども食堂、そこで働く人や集うボランティアがキャストとなっています。
タイトルも子ども食堂が舞台だからか、限界までお腹をすかせた的な要素ですよね。
子ども食堂・社会福祉
どちらも貧困の日本では多々聞く言葉で中には利用している人もいると思います。
現代社会の問題にスポットを当てたテーマで社会性のある作品になっていて、良かったです。
かついて潰えた縁がひょんな形で再会し、結ばれた2人
長い年月の約束をようやく果たし結ばれた2人
自分と他人を比較し相手の優しさを知り結ばれた2人
それぞれが抱える悩みや不安、子ども食堂を通して交わる人間関係。どの作品も温もりを感じられて優しい気持ちになれました。